北九州市八幡西区夕原町7-9
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事業案内


目次


ゴムライニングとは


ゴムライニングとは、金属の表面にゴムを貼ることです。タンクや配管の内側にゴムを貼ることで、金属が腐食したり、摩耗したりしないようにします。機器の用途に合わせて様々な種類や厚さのゴムを使います。

どんなお仕事ですか


主に2種類のお仕事があります。

  • 弊社工場の中でタンクや配管にゴムを貼る。
  • お客様の工場内で使用中の機器の点検や修理(補修)をする。

ゴムライニングの流れ

弊社工場内でゴムを貼る場合、主に次のような流れで作業します。

1. 金物受入れ
配管

ゴムを貼る金物に欠陥がないか調べます。

2. 表面処理
ブラスト

金物表面にある錆などを落とします。主にサンドブラストという方法で処理します。(この作業は外部業者に委託しています)

3. 接着剤塗布
のり塗り

貼るゴムの種類に合わせて接着剤を塗ります。

4. シート裁断
裁断

金物の形に合わせて、カッターでゴムシートを切ります。

5. シート貼付け
貼り

裁断したゴムをステッチャーという工具で金物に貼ります。

6. 加硫
加硫

加硫缶に金物を入れ、蒸気で加熱します(「加硫」については下で説明します)

7. 仕上げ
仕上げ

見た目がきれいになるように仕上げをします。

8. 検査
検査

硬さや厚みなど5種類の検査を行って、ゴムに欠陥がないか調べます。

現地工事(点検補修)の内容

お客様の工場で機器を点検したり、壊れている箇所があれば修理をします。
点検の内容は外観検査、硬度検査、膜厚検査、ピンホール検査、打診検査です。

硬度検査
硬度

ゴムの硬さを測定します。

膜厚検査
膜厚

ゴムの厚みを測定します。

ピンホール検査
ピンホール

ゴムに穴(ピンホール)が開いていないかどうかを調べます。

打診検査
打診

ゴムと金物の間に隙間ができていないかを調べます。

加硫について


ゴムの一番の特徴は、引っ張ると大きく伸び、離すと元に戻る性質です。この性質はゴムに最初から備わっているものではありません。ゴムに硫黄を数%混ぜて、加熱することではじめて伸び縮みするゴムが得られるのです。その工程を「加硫」と呼んでいます。

加硫とはどのような化学反応でしょうか。加硫する前のゴムを「生ゴム」といいます。下の図1のような状態です。ゴムの分子が並んでいるだけで、お互いにつながっていません(実際には並んでいるというより絡まっています)。

ゴム分子
図1

ここに硫黄を混ぜて加熱すると図2のようになります。ゴムの分子が硫黄によってお互いにつながっています。これによってゴムを引っ張って伸ばしても、離せば元通りに縮む「加硫ゴム」に変化します。加硫ゴムにすると、塩酸などの酸や摩耗に耐えられるようになります。

加硫ゴム
図2
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